
共同創業では、肩書きや話しやすさだけでなく、過去にどの範囲を担当し、どのような結果を出したかを確認する必要があります。ただし、秘密の身辺調査や過度な個人情報収集は信頼を壊します。目的、同意、確認範囲を明示し、候補者と募集側の双方が事実を確かめる進め方にします。
確認の目的と範囲を候補者へ伝える
確認するのは、共同経営で担当する役割と説明された実績が結び付くか、利益相反や継続困難な条件がないかです。家族、思想、病歴など役割と関係のない私生活まで探るものではありません。
何を、誰へ、どの方法で確認し、記録をいつ削除するかを説明して同意を得ます。募集側も自分の職歴、事業の権利関係、負債や既存契約など、候補者の判断に必要な情報を開示します。
肩書きではなく担当範囲を分解する
『新規事業責任者』『CTO経験』だけでは、人数、予算、意思決定権、本人が実行した仕事が分かりません。成果が大きいほど、チーム全体の成果と本人の貢献を区別して聞きます。
- 開始時の課題と本人が任された範囲
- 本人が決めたこと、実行したこと、他者へ依頼したこと
- 成果を測った指標と比較対象
- 途中で失敗した判断と修正内容
- 一緒に働いた人が説明する役割との一致
公開情報と本人提供資料を照合する
会社ページ、登壇資料、制作物、公開リポジトリなど、本人が示した情報から確認します。公開情報がないこと自体を能力不足とは判断しません。守秘義務のある仕事は、固有名詞を伏せて課題、担当、判断、結果を説明してもらいます。
資料の見栄えより、質問に対する説明の一貫性と、自分以外の貢献を正しく説明できるかを見ます。確認できない部分は『未確認』として残し、推測で埋めません。
リファレンスは本人の同意を得て行う
現在の勤務先へ無断で連絡すると、候補者へ不利益を与えるおそれがあります。本人に確認先を提案してもらい、連絡目的、質問範囲、回答の共有方法を合意します。推薦者一人の印象を事実として扱わず、具体的な行動例を聞きます。
リファレンスで聞く質問例
どの期間、どの立場で一緒に働いたか 本人が直接責任を持っていた成果は何か 計画が崩れたとき、どのように共有・修正したか 再び同じ役割で一緒に働きたいか。その理由は何か
事業側のデューデリジェンスも交換する
候補者だけを調べるのでは不公平です。法人、株主、既存メンバー、顧客との約束、知的財産、未払い費用、訴訟や重大な紛争など、参加判断へ影響する情報を整理します。
法務・税務・会計上の判断が必要な場合は、当事者だけで結論を出さず専門家へ相談します。初期確認は専門調査の代わりではなく、相談すべき論点を見つける作業です。
確認結果を採否のラベルにしない
経歴の一部が確認できないだけで虚偽と決めつけません。説明と事実が違う場合は、対象、違い、本人の説明、役割への影響を分けます。重大な矛盾、確認拒否、他者の成果の誇張が続く場合は、長期関係へ進まず距離を置く判断も必要です。
よくある質問
- Q. 候補者の名前を検索するだけなら同意は不要ですか?
- 公開情報でも、役割と無関係な情報を収集・保存することは避けます。共同創業判断で何を確認するか本人へ説明し、情報の取り違えがないよう本人にも確認するほうが安全です。
- Q. リファレンスを出せない候補者は見送るべきですか?
- 在職中、守秘義務、個人の事情など正当な理由があります。制作物の説明、小さな共同作業、別の関係者など、役割に合った代替方法を相談してください。
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募集内容を見ながら参加したいプロジェクトを探すことも、自分の事業を公開して仲間を募ることもできます。
