
初回面談の目的は、その場で共同創業を決めることではありません。互いの背景を確認し、事業の前提と参加条件に大きなずれがないかを見たうえで、次に小さく試す価値があるかを判断する時間です。60分で話す順番と、面談後に残す記録を整理します。
初回面談の到達点を先に決める
『相性がよかった』という感想だけでは次へ進めません。面談後に、継続して話す、追加情報を確認する、今回は見送る、のいずれかを双方が選べる状態を目指します。
共同創業は長期の経営責任を共有する関係です。初回から株式比率を確定する必要はありませんが、専業化の可能性、生活上の制約、希望する役割など、成立条件に関わる論点は隠さず確認します。
候補者と出会う方法から整理したい場合は、共同創業者を募集できるサイトと探し方で、知人・SNS・イベント・募集サイトの違いを確認できます。
面談前に1ページの事前情報を交換する
当日の時間を経歴の読み上げに使わないため、互いに同じ項目を事前共有します。候補者だけへ提出を求めず、募集側も事業の事実と自分の経歴を開示することが公平です。
- 現在の仕事、得意領域、これまで担当した成果
- 事業で解決したい顧客課題と検証済みの事実
- 今後3か月で進めたいことと不足する役割
- 週の稼働、活動地域、報酬や専業化の希望
- 面談で特に確かめたい質問
60分を5つのパートに分ける
質問数を増やすより、双方が同じ程度話せる配分にします。予定より深い論点が出たら、無理に全項目を消化せず次回の宿題にします。
初回面談の進行例
0〜5分:目的と終了時刻を確認 5〜15分:互いの現在地と面談のきっかけ 15〜30分:顧客課題、検証結果、次の90日 30〜45分:役割、稼働、報酬、意思決定の希望 45〜55分:互いからの質問 55〜60分:追加確認と次の行動を決める
意見ではなく過去の行動を聞く
『困難に強いですか』では答えが抽象的になります。実際に計画が崩れた場面、顧客から反対された場面、共同作業で失敗した場面を聞き、何を見てどう判断したかを確認します。
募集側も同じ質問へ答えます。候補者を評価する面接ではなく、互いの仕事の進め方を比較する対話にすると、一方的な期待を減らせます。
- 直近で自分の判断を変えた事実は何か
- 予定どおり進まないとき、誰へいつ共有したか
- 得意ではない仕事をどのように補ったか
- 反対意見が残ったまま決定した経験はあるか
面談直後に事実と未確認事項を分ける
好印象だった理由ではなく、確認できた事実、本人の希望、まだ証拠がない説明、次回聞くことを分けて記録します。判断基準は役割適合、稼働条件、学習姿勢、説明の一貫性、次の協働意欲など5項目程度に絞ります。
次は小さな共同作業へ進む
継続する場合は、もう一度雑談するだけでなく、顧客インタビューの設計、試作品へのレビュー、営業仮説の整理など、事業に必要な小さな課題を選びます。期間、成果、情報範囲、費用を先に決めます。
見送る場合は、相手の人格を評価せず、現時点の役割や条件が合わなかったことを短く伝えます。回答期限を決め、連絡を放置しないことも信頼の一部です。
よくある質問
- Q. 初回面談で事業アイデアをどこまで話すべきですか?
- 最初は顧客課題、検証方法、必要な役割を中心に共有します。顧客名、未公開技術、個人情報などは必要性を確認して段階的に開示し、秘密情報を扱う前に守秘の範囲を合意します。
- Q. 初回面談だけで断っても失礼ではありませんか?
- 問題ありません。成立条件に大きな違いがあれば、早く伝えるほうが双方の負担を減らせます。連絡を止めず、合わなかった論点を簡潔に伝えましょう。
BizMeetで次の一歩へ
募集内容を見ながら参加したいプロジェクトを探すことも、自分の事業を公開して仲間を募ることもできます。
