
初期チームでは全員が複数の仕事を担います。それでも『みんなでやる』だけでは、営業の返信、契約、品質確認など目立たない仕事が抜けます。肩書きより、成果、最終判断、代替担当の三つを決めましょう。
事業の流れに沿って仕事を洗い出す
一般的な部署名を並べるのではなく、顧客を見つけ、提案し、提供し、代金を受け取り、改善するまでの流れを書きます。各段階で毎週発生する作業と、月に一度の判断を分けます。
プロダクト開発が中心でも、問い合わせ、請求、規約、障害対応などの運営業務があります。誰も得意でない仕事も消えるわけではありません。
必要な役割と募集する時期を先に整理するなら、新規事業の仲間を募集する方法で、立ち上げ段階ごとの考え方を確認できます。
担当者と最終責任者を分ける
作業する人と、その結果を確認して最終決定する人が同じとは限りません。外部委託へ任せる場合も、社内で要件と受け入れに責任を持つ人を決めます。
- 日常作業を進める担当者
- 優先順位と品質を決める最終責任者
- 不在時に対応する代替担当
- 相談が必要になる金額・影響の基準
- 結果を共有する場所と頻度
役割の境界にある仕事を明示する
営業が聞いた要望を開発へ渡す、開発した機能を顧客へ案内するなど、担当間の受け渡しで問題が起こりやすくなります。情報の形式と次の担当が受け取る条件を決めます。
たとえば顧客要望は、顧客名だけでなく利用場面、頻度、現在の代替手段を記録してからプロダクト判断へ渡します。
仕事量の偏りを数字で見る
目立つ成果だけでなく、問い合わせ対応、議事録、請求、採用連絡などの時間を1〜2週間記録します。担当数ではなく所要時間と緊急性を見て、減らす、仕組み化する、外部へ依頼する判断をします。
月1回、役割を更新する
初期の役割は固定職ではなく、事業課題に合わせて変わります。続ける仕事、やめる仕事、担当変更、新しく必要な能力を確認します。変更した役割は口頭だけでなく、一覧と連絡先へ反映します。
役割レビューの4問
1. 今月、担当が不明で止まった仕事は何か 2. 一人へ集中している判断は何か 3. 顧客価値につながらず続けている仕事は何か 4. 来月の最重要成果と最終責任者は誰か
まとめ:肩書きではなく成果と決定権を割り当てる
初期スタートアップの役割分担では、職種名より事業の流れを見ます。担当、最終責任、代替、受け渡しを明確にし、事業段階に合わせて毎月更新しましょう。
よくある質問
- Q. CEO・CTOなどの肩書きはいつ決めるべきですか?
- 対外的・法的に必要な役職は正式に決めますが、肩書きだけで日常の仕事は明確になりません。最初の成果と意思決定範囲を同時に定義してください。
- Q. 全員が営業を担当するべきですか?
- 初期に全員が顧客の声へ触れる価値はありますが、商談管理や最終提案の責任者は決めたほうが安全です。得た情報を共有する仕組みも用意します。
BizMeetで次の一歩へ
募集内容を見ながら参加したいプロジェクトを探すことも、自分の事業を公開して仲間を募ることもできます。
